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岐阜かかみがはら航空宇宙博物館

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スタッフコラム

イベントレポート

学芸員資格に必要な博物館実習

空宙博では、令和4年度から博物館実習の受入を行っています。今年度は、3人の学生が8月19日~24日の日程で実習に参加しました。今回参加した実習生は、全員が県外の学生でしたが、空宙博に特別な思いを持って参加してくれました。

ミニパネル製作

実習内容として、空宙博の概要、展示物や教育普及についての講義や資料の取り扱い方、広報活動、伝えるための講義や実践、紙飛行機教室での来館者対応などを実施しました。その中でも、メインとなるのがミニパネル制作です。ミニパネル制作では、館内の展示物からひとつテーマを決めて、解説パネルを制作し、実習最終日に来館者の前で発表します。
今年度は、「プロペラの枚数の違い」をテーマに(1)プロペラのしくみ(十二試艦上戦闘機、飛燕、一式陸上攻撃機)、(2)プロペラの枚数の違い(十二試艦上戦闘機と零式艦上戦闘機)、(3)現在のプロペラ(進化)についてのパネルを3枚制作しました。テーマについての調査・研究、解説パネルの制作、発表の原稿作成などの作業をスケジュール通りに終われるよう、それぞれ役割分担しながら協力して取り組みました。

ミニパネルの発表

最終日の発表は、テーマに関する機体が展示してあるA2ゾーンで、午前と午後の2回行いました。まずはリハーサル。緊張しながらもお互いにアドバイスを出し合い、声の大きさ、立ち位置や振る舞いなどの確認を行いました。
いよいよ本番、まずは、呼び込みをしてお客さんを集めます。開始時刻になり、来館者とのコミュニケーションを意識しながら、クイズを出したり、実物資料を提示して一生懸命説明する実習生の話を、皆さん興味深く聞いてくださいました。発表の目標としていた「聞き終わったお客さんが、館内に展示してある航空機のプロペラに注目してくれるような情報の提供」ができた発表となりました。

実習を振り返って

初めは初対面で緊張していた3人でしたが、協力して作業する機会が増える中で、だんだんと仲が深まり、最終的には良いチームワークが生まれ、私たち職員もうれしく感じました。
講義や実践、ミニパネル制作を通して、伝えたいことや情報を正しく伝えることの大切さと難しさを実感する実習だったと思います。また、決められた期限までにちゃんとパネルを完成させる体験は、学芸員の仕事に限らず、これから社会人として働く上で大切なことを学ぶよい機会になったと思います。実習生の皆さん、お疲れさまでした!
来年度も、空宙博では実習生を募集しますので、実習先を検討している学生の皆さん、ぜひ空宙博で実習してみませんか。