1階 A3ゾーン

国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構（JAXA）

サンプルリターン実現までの道のり

日本の太陽系探査は1985年に行われたハレー彗星探査にさかのぼります。
国際協力により初めて実現したこの探査から35年が経過した今、日本の探査の強みは他の天体へ行ってサンプルを採取し持ち帰る「サンプルリターン」技術です。
どのように日本は独自の探査の道を歩んできたのかを紹介します。

地球の水は宇宙からきた？

わたしたちは宇宙を調べることで地球のことを知ろうとしています。
日本の小天体探査では、地球にいるわたしたち生命の素となる水や有機物の起源、地球が属する太陽系の成り立ちの謎に迫ろうとしています。
「はやぶさ2」はこれらの謎を解く第一歩として、小惑星リュウグウの探査を行いました。その目的について紹介します。

「はやぶさ2」これまでの成果

「はやぶさ2」は2014年12月3日に地球を出発し、2018年6月27日にリュウグウウに到着、出発する2019年11月13日まで様々なミッションを実施しました。
搭載機器による科学観測の結果、リュウグウの招待も明らかになりつつあります。その成果を見ることができます。

「はやぶさ2」のサンプルリターン

「はやぶさ2」によるリュウグウでの調査は完了しましたが、サンプルリターン探査は終わっていません。
「はやぶさ2」が届けるリュウグウのサンプルを研究施設で分析することで、地球の水や生命の材料の起源、小惑星の成り立ちといった謎を解いていきます。カプセルやサンプルの分析について知ることができます。

次のサンプルリターン

地球の水や生命の起源を解明するため、これからのサンプルリターン探査は行われます。
日本では、「はやぶさ2」の次は、2020年代前半に火星の衛星フォボスからのサンプルリターンを計画しています。火星衛星探査計画（MMX）について説明します。

解説パネルで紹介しきれなかった「はやぶさ2」やリュウグウの謎について、新しい情報を掲載します。

ターゲットマーカーを来場者のカメラで撮影してもらい、どのくらい反射するか体験できます。

来場者オリジナルの小惑星を用紙に描いて、太陽系の好きな位置に貼ります。
クリスマスの時期は、オリジナル小惑星をツリーに貼ります。

小学生低学年向けに、パネルの情報をやさしくまとめた冊子を配布します。

1. 小惑星探査機「はやぶさ2」の成果と今後の探査計画
   2020年10月24日（土）
   講師：国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 宇宙教育センター　清水 幸夫 氏
2. 日本のこれからの惑星探査：次の世代につなぐ宇宙科学の最前線（リモート講演）
   2020年11月14日（土）
   講師：国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構 宇宙科学研究所 教授　臼井 寛裕 氏
3. 太陽系の謎を探れ！～「はやぶさ」「はやぶさ2」の挑戦～（リモート講演）
   2020年12月26日（土）
   講師：佐賀県立宇宙科学館 館長　渡辺 勝巳 氏
4. Hayabusa2 Returns～「はやぶさ2」が還ってきた～（リモート講演）
   2021年1月11日（月・祝）
   講師：元NEC航空宇宙システム　小笠原 雅弘 氏
5. HAYABUSAにかけた想い（リモート講演）
   2021年1月23日（土）
   講師：有限会社 ライブ 監督・CGアーティスト　上坂 浩光 氏

1. JAL DAYS 空育®
   2020年11月7日（土）、11月8日（日）
   講師：日本航空株式会社
2. 航空宇宙塾
   2020年11月21日（土）
   講師：東京海上日動火災保険株式会社、NAFT
3. おいしく食べて健康に！！昆虫食は宇宙食
   2020年12月13日（日）
   講師：名古屋女子大学　片山 直美 氏
4. はやぶさ2ペーパークラフト
   新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、開催を中止しました。
5. 2021新春企画 生命の起源かるた大会 オンライン＆リアルで知るアストロバイオロジー
   ※新型コロナウイルス感染症拡大予防のため、開催を中止しました。

はやぶさ2の先行機「はやぶさ」と「はやぶさ2」を題材にしたCG映画を上映し、はやぶさが何を行い、なぜ、はやぶさ2が誕生したのか、開発までの流れをたどりました。

• HAYABUSA―BACK TO THE EARTH―
• HAYABUSA2―RETURN TO THE UNIVERSE―
• HAYABUSA2―REBORN―